外壁塗装の塗り替え時期は一般的に
築後5年から10年ぐらいと言われていますが
下地の種類、新築時の使用材料や施工法
周辺環境によってさまざまです。

ここでは塗り替え時期の判断の目安に
外壁の種類と劣化現象(傷みの症状)を
ご紹介させていただきます。

そもそも、お家を建てるとき、壁の色は決めても
材料までは・・・というのが普通だと思いますので
我が家の外壁は何を塗ってあるのか?
また環境によって劣化が進む状況など
少しご説明させていただきます。


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アルテ

福岡市早良区飯倉
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外壁には大きく分けて
湿式工法と乾式工法の2種類あります。
湿式工法は現場での左官工事による
コンクリートやモルタルなど水を使う工法です。
乾式工法はパネルやボードを
ボルトや釘などによって取り付ける工法です。
最近の新築は乾式工法の
サイディングボードが主流のようです。
モルタル吹付け仕上げは少なくなってきました。




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リシン
砂壁状仕上塗材
新築時の最もポピュラーな吹付け仕上げ材です。
水性アクリル系で耐用年数は5年位(保全的見地から)
艶がなく手で触るとザラザラ(骨材)しています。
昔は骨材に篩った砂を使ったりしていました。
弾性リシンなど防水性・可とう性(微弾性)を
考慮したものもあります。
 
 
スキン
砂壁状仕上塗材
見た目は白砂を骨材として使ったリシン吹付けに似ています。
有色陶磁器質骨材といって
陶磁器を砕いたような粒一つひとつが(別々の色)発色しています。
色そのものを顔料(色粉)に頼らないため
色もちがリシンよりは良いです。
 
 
石材調吹付け
自然石調の風合いで重厚な仕上がり感があります。
マンションなどのエントランスや丸柱などによくみられます。
目地を入れたり多彩に演出できる意匠性の高い材料です。
しかし表面がゴツゴツしていますのでクリヤトップをかけていても
埃が溜まりやすく汚れが落ちにくいです。
 
 
スタッコ押さえ
(厚付仕上塗材)
吹付けた凸凹をコテやプラスチックローラーで押さえた模様の
仕上がりと、リシンを厚く吹き付けたような、吹きっ放し模様の
2種類があります。水性アクリル系(昔はセメント系が主流だった)で
耐用年数はリシンより少しは長いかな、くらいです。
艶がなく手で触るとザラザラ(骨材)しています。
ザラザラの凸凹ですので汚れが溜まりやすいです。
 
 
吹付けタイル
吹きっ放し仕様
(複層仕上塗材)
表面がツルッとしていて釉薬タイルのような感じです。
複層仕上材というのは簡単に言うと、模様を付ける材料と上から
色を付ける材料が違うもので、表面の色あせなどは
コーティング部分(トップコート)の材質の差で耐用年数も
かなり違ってきます。模様の部分にも硬質系・弾性系とあり
下地や環境によって材料をチョイスします。
 
 
吹付けタイル押さえ
(複層仕上塗材)
上記の吹きっ放しの工程でプラスチックローラーを使い
表面を押さえて模様を作る工法です。
押さえ方次第でパターンが変わってきます。
パターンが出来上がってからトップコートです。
 



ALC壁
工場で生産される軽量気泡コンクリートのパネルです。
内部に鉄芯・金網が入っています。
断熱性や耐火性に優れているようです。
内部に水が入ると金網等がさびて膨張し、
中からパネルが割れてしまいます。
ジョイント部分(ボードとボードの合わせ目)は
シーリング材で処理するので劣化には注意が必要です。
新築時の塗装で表面の気泡の穴を専用下塗り材で
目止めしてから仕上げます。(シゴキと呼んでいます。)
塗り替え時も塗膜の防水性を重視して
ピンホール(小さな穴)が残らないよう施工することが大事です。
 
 
高意匠
サイディング


サイディング
リシン吹付け

サイディングには窯業系(セメント系)と金属系のものがあります。
窯業系のものには工場塗装と現場塗装(写真下)があります。
またタイルを貼ったようなデザインなど多種に及びます。
金属系のものはガルバリウム鋼板やアルミなどがあり
リフォームでの施工が多いようです。
いずれもALCのように継ぎ目や開口部廻りはシーリングの処理に
なっていますので劣化には注意しなければなりません。
塗り替えは現場塗装のもの、タイル貼りのような2色のものは
問題ありませんが(目地色とタイル色は色分け塗装できます)
最近は複雑なデザインや高意匠のものがあります。
表面の劣化の程度が少ない場合
クリア仕上げでデザインを活かす方法もあります。
 
 
 
雨だれ汚れ
ひさしや窓の下などは溜まったほこりや泥が
雨水と一緒に流れ壁に付着します。特にリシンやスタッコの壁は
ザラつきが多い分汚れが溜まりやすいようです。
 
 
かび・苔
蘚苔類汚染
日照時間が短い北側や物置の裏、植木などの植物の側
近所に林や山がある・池があるなどの場合発生しやすいようです。
洗えばとれると思って放っておくと
蘚苔類は意外と表面塗膜を侵食し、高圧洗浄をかけた場合
塗膜ごと剥がれてしまう事もあります。
 
 
チョーキング
白亜化
紫外線や風雨にさらされ塗膜を形成している、樹脂成分が
劣化しておこる現象です。色の成分である顔料が
粉体化し(チョークの粉のような)壁の表面が粉を吹いたよになります。
触ると写真のように手のひらが白くなります。
塗膜の性能としてはゼロに近く、こちらも高圧洗浄をかけると
壁の色は白濁した汚れとなって流れてしまいます。
 
 
骨材露出
写真はスタッコの壁です。
劣化の原因は上記と同じで樹脂成分が劣化しておこる現象です。
白く見えているのが骨材です。この材料は色を付ける材料と
凸凹の模様となる材料(骨材)を混ぜ合わせ吹付けします。
その際の骨材にも種類があるのですが、写真の場合は白砂を
使っています。樹脂成分の力を失い、顔料の成分が流れて
骨材が露出している状況です。
 
 
エフロレッセンス
白華現象
コンクリートやセメントモルタルの内部に水が浸入して
下地の可溶成分が表面に溶け出し、空気中の炭酸ガスと反応し
石灰成分となり固まったものです。それ自体は美観を損なう程度の
劣化現象ですが内部に水が浸入していることが問題で
放っておくと躯体内部にダメージを与えます。
表面の生成物は塩酸・クエン酸の溶液で落とせます。
 
 
塗膜剥離
紫外線・風雨にさらされた経年劣化です。
塗膜は機能を失いぼろぼろに剥がれています。
美観の問題だけでなく、躯体のモルタル部も劣化が進んでいます。
この状態では防水性・撥水性もありませんので
雨水は内部に浸み込んで柱など木部の腐食へつながります。
 
 
塗膜剥離
軒天部
写真は吹付けタイルの塗膜剥離です。
場所はベランダ下の1階部の天井になります。
原因は雨漏りです。ベランダ土間の防水が劣化し、浸み込んだ雨水が
徐々に下に抜けようとします。内側から塗膜を劣化させて浮き上がり
パリパリと割れてしまいます。
 
 
ひび割れ
モルタル剥落
ひび割れには地震や台風・車の振動・地盤沈下でのゆがみなどの
外的要因とコンクリートやモルタル部分の湿気や水分を吸ったり
乾燥したりする時に起きる乾燥収縮によるもの
また内部の鉄筋やモルタルのラス(金網)がさびて膨らみ
割れるものなど、壁自体が原因のものがあります。
 
 
ひび割れ
開口部隅
ひび割れが一番多く見られる場所が開口部の四隅です。
主な原因は窓やドアなどに、動きがあることや
モルタルの収縮によるものが多いようです。
モルタルを作るときのセメント・砂・水の配合や
下地のラスなども関係があるそうです。
 
 
サイディング割れ
サイディングは基本的に胴縁という桟木に
ボードを釘で止めていきます。
この桟木自身が反ったり伸縮したりすれば
ボードはひっぱられ割れてしまいます。
また施工時にボードの端部に釘を打ってしまい(写真)
些細な動きで割れてしまうケースもあります。
 
 
シーリング劣化
ボードのジョイント部のシーリング劣化です。
シーリングとはボードとボードの間(目地)にペースト状の
材料を充填し、乾くとゴム状になり水の浸入などを防ぐものですが
経年劣化で樹脂が硬化してひび割れたり
痩せて隙間ができたりします。
こうなると内部へ水の浸入を招く恐れがあります。
 
 
爆裂
軽量鉄骨サイディング貼りの柱部分ですが上端の角が落ちて
なくなっています。ここは外部階段の下で軒下も
雨漏りの跡がありました。雨水によって柱内部の鉄がさび膨張して
表面のモルタルを剥離脱落させています。
本来爆裂はコンクリート内部の鉄筋がさびて膨らみ
コンクリートを押し上げ剥落させる現象を言います。
 
  
 
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